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愛ラブYOU

□ 白い雫 □

白い雫(あすか原案) 24

第五章 帰国

理恵はジェフと離婚し、一人で日本に帰国した。

離婚調停は案ずるよりもすんなりと事が進んだ。
医師の診断書が、なによりも効果的だったのだ。

いくら夫婦生活とはいえ、
パートナーの体を傷つかせることはDVに相当すると判事が判断してくれたのだ。
ジェフは諦めがつかぬといった顔だったが
司法のお達しとあれば仕方がないと離縁してくれた。

たった一人、何年ぶりかで日本の地へ降り立った理恵は公衆電話を見つけ、
メモに書かれた番号をダイヤルした。

離婚して日本へ帰国すると両親に報告した際に、
母親から帰国したら祖母を訪ねるようにアドバイスしてもらったからだ。

何度目かの呼び出し音の後、「はい、もしもし」となつかしい声が聞こえてきた。

「おばあちゃん・・・理恵です・・・。」
そう言うのがやっとだった。

理恵は受話器を握りしめ泣きじゃくった。
『理恵ちゃん、よく連絡してくれたね。
うん、うん。お母さんから聞いているよ。
何も言わなくてもいいんだよ・・・』
受話器の向こうの祖母も泣いてくれていた。

『おばあちゃんのお家、覚えているかい?
覚えていないかもしれないよね。
うん、そうだ。おばあちゃんが迎えに行ってあげるよ。
今、どこ?まだ成田?』

「うん、成田」

『東京駅まで来れる?』

「たぶん、大丈夫」

『じゃあ、とにかく東京駅までがんばっておいで。そこで落ち合いましょう』

祖母とちゃんと落ち合えるか不安だった。
なにせ、7年ぶりの再開。
しかも理恵は少女から大人の女へと成長しているのだ。

images_2018070815173164b.jpg 

だが意外にも祖母は雑踏の中から、すんなりと理恵を探し出した。
理恵ちゃん、すっかり女らしくなって・・・
祖母は理恵をやさしく抱きしめてくれた。

「おばあちゃん、よく私がわかったね」
そう問うと
「かわいい孫だもの、成長してもわかるわよ」と言った。
そういうものだろうか。

「なあ~んてね。お母さんが毎年、理恵ちゃんの写真を送ってくれてたんだよ。
でないと、やっぱりかわいい孫でも、こんなにきれいな女が理恵ちゃんだとは
気付かなかったかもしれないわ」
人々が行き交う雑踏の中、
2人は声を出して笑い転げた。
理恵にとっては久しぶりの笑いだった。


そして、祖母と利恵の共同生活がスタートした。

いつまでも遊んでいるわけにもいかず、
理恵は堪能な英会話を活かし、英会話教室を開設した。

理恵の英会話教室の評判は上々で
高 校 生からOL、ビジネスマンといろんな生徒が集まった。

理恵の教え方はとにかく少人数で、というのがポリシーだった。
ある程度話せる生徒とはワンツーマンで授業をした。
理恵の英会話教室はすこぶる順調だった。

歳月を重ね、10年目には5箇所で教室を開設し、英会話教師も数名雇い、
個人経営からそろそろ法人化を考えてもよい規模となった。

それでも理恵は現場で教師を務めた。
経営者として一線を退き、現場は雇用者に任せてもよいのだが、
根本的に理恵は生徒と接し、生徒と英会話をするのが好きだった。


今日の予定は高 校 生の南くん。
南くんは、高 校 生でありながらランクAの優秀な生徒だった。
理恵は彼との会話が楽しくて仕方なかった。
三十路に差し掛かった理恵にとって、若者の情報源が、この南くんだった。

「こんにちは・・・。」
教室に入ってきたときから、今日の南くんは元気がなかった。
授業中も言葉に詰まり、黙り込む場面が多々あった。

「お疲れ様、今日はここまでにしましょう」
決められた授業時間が終了した。
南くんはペコリと頭を下げて教室を出て行こうとした。

理恵はそんな南くんに声をかけた。
「ねえ、もしこの後なにも予定がないのなら、少しお茶しない?」
彼が本日最後の授業で理恵は時間に余裕があった。
それと、南くんの元気のなさが気になったので、
悩みでもあれば聞いてあげようと思ったのだ。

「特になにもないですから・・・・かまいませんよ」
いいコーヒー豆をいただいたの、少し待ってて。
理恵は急いでコーヒーを入れた。

「南くん、どうしたの?元気ないね?」
問いかけにも俯いたままで、いつもの南くんじゃなかった。

「ぼく・・・」
しばらくしてようやく話し始めた。

「僕、今度アメリカに行かなくっちゃならないんだ」

「あら?海外旅行?いいわねえ」

「そうじゃなくて、父がアメリカに転勤するんだ。
僕にもついて来いって・・・・。
この教室も今日で最後にしますとちゃんと言いなさいって、お父さんが・・・」
えっ?それって中 学 生だった私と同じパターン。

つらいよね、友達と別れるのって。そう言って慰めてあげると、
「違うんだ!僕、先生と別れるのがつらいんだ!」
まあ、嬉しいことを言ってくれちゃって。

「僕、先生が好きだ!先生の声、先生の匂い、先生の姿・・・全部好きだ!」
あらいやだ。いきなり告白?

でも先生は、おばさんよ。
向こうへ行けば金髪ギャルがいっぱいいるのよ。楽しい事を考えなきゃ。

「いやだ!先生がいいんだ。先生、最後に僕のお願いを聞いてください」
お願い?

「最後にキスさせてください!」
キス?いいわよ。どこにしたいの?おでこ?それともほっぺ?

「・・・・くちびる」
えっ?
南くんは、いきなり理恵のくちびるを奪った。
そして理恵の胸に顔をうずめ、号泣しはじめた。

スクリーンショット 

かわいい・・・なんて、かわいい子なの。
理恵は南くんの頭を抱いて、しっかりと胸の膨らみに押し付けてあげた。

「先生!!」
南くんが男に変貌した。
理恵をソファに押し倒し、馬乗りになり、胸を揉みまくった。

ふいに順也との事が思い出された。
あの日・・・私の部屋で唇を重ねたあの日・・・

母からの電話がかかってこなければ、
私も順也に体を許していたかもしれない。
アメリカに旅立つ前に私は順也への愛を確かめたかった。

アメリカで出会ったユウもそうだった。
日本へ帰国する前に私への愛を確かめるために、体を求めたユウ・・・

南くん・・・あなたもそうなのね。
アメリカへゆく前に私への愛を確かめたいのね。

胸を揉む南くんの手に自分の手を重ねてあげた。
叱られるとでも思ったのか、南くんの手の動きが止まる。

「いいわ。南くん。私を抱かせてあげる」

「えっ?」

「でも、ここではダメ。ここは私の神聖な職場。私のマンションへ行きましょう」
いいんですか?そう言って南くんは泣き始めた。

マイカーに南くんを乗せ、自宅マンションへと向かった。
途中、ドラッグショップに立ち寄り、コンドームを購入した。
若い彼のことだから、中で出しちゃうかもしれない。
今日は危ない日・・・それだけは避けたかったからだ。

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Information

Date:2018/07/09
Trackback:0
Comment:2
Thema:18禁・官能小説
Janre:アダルト

Comment

*

早くも若い男が見つかりましたね
今度の落ちは何でしょうか
2018/07/10 【グレース】 URL #NbDLPsmo [編集] 

* Re: タイトルなし

人生は出会いと別れの繰り返し…
そういう部分を書き出しています ^^
2018/07/11 【ほーくん】 URL #- 

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