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愛ラブYOU

□ 浮気調査専門探偵ナナ □

浮気調査専門探偵ナナ 1

デスクの上には依頼書のファイルが山となって積み重なっていた。 
どれもこれも浮気調査の依頼だった。 
それもそのはず立花興信所はこの春から業務内容を一新し、 
素行調査や企業内偵などから一線を退き
不倫関係専門探偵事務所としたからだ。
 
「よくもまあ次から次へと国会議員先生の不倫問題が記事になるもんですねえ…」 

写真週刊誌に目を通していた所員の岡崎修平はため息をついた。

「今に始まったことじゃないわ。
昔から愛人や妾を囲うというのはあったのよ。
 英雄色を好むではないけどできる人ほど色恋にはお盛んだったわ。 
ただ、それなりにしっかりと仕事をやれるから黙認されてきたの。 
今は仕事もできないのに自分の財布を使わずに公費とかに頼って美味しい思いをしょうとするから叩かれるのよ」 

そんな雑誌を読む暇があるなら修平ちゃんもしっかり仕事をしてもらいたいものだわと 
所長の立花菜々はオーバーアクションで依頼書のファイルを修平のデスクに叩きつけた。 

「はいはい。やりますよ、やりゃあいいんでしょ… 
それにしても今やどの家庭にも不倫は付きものになってきましたねえ」 

過去に不倫は文化だと声高らかに宣言した芸能人もいたが、 
今となればまるで未来を予言していたとも思えてならない。
 
「人間は年中発情期みたいなものだから… 
世の中、男と女しかいないんだから凹と凸はちょっとしたきっかけでハメ合うようになっているのよ」 

おかげでこちらは商売繁盛だけどねと菜々は笑みを零した。
 
「ところで今日のターゲットはどれですか?」 

「それよ」 
菜々は先ほど修平のデスクに叩きつけたファイルを指差した。 

「へえ~、こいつか…」 

依頼者は園崎さゆみ 
ターゲットはさゆみの亭主園崎壮亮。 

半年前から壮亮の様子が怪しく、
どうやら愛人がいるようだと園崎夫人が相談に来た。 
毎週火曜日と木曜日の帰宅が遅く、
壮亮が言うには残業で仕方ないのだとか… 
だが、給与明細にも残業手当もなく
不審に思い亭主に問いただしたところ 
「サービス残業で仕方ないのだ」と言って取り付く島もない対応なのだとか… 

そして今日が問題の木曜日… 
壮亮に女の残り香があるわけでもなく、
下着に気をつかっている素振りも見せてはいないのだが、 
こればかりは女の勘というのだろうか
園崎夫人は亭主が不倫をしているに違いないので調査してほしいということだった。 

「奥さんが言うように残業をしていなければ
会社を定時の17時に出てくるはずだから
そこから尾行開始よ」 



菜々に指示されたとおり18時前に会社の前で張り込んでいると
何も知らぬ園崎壮亮が足取りも軽く退出してきた。 
『ビンゴ』
修平はスマートフォンのゲームをするふりをして数枚の写真を納めた。 

「んっ?」 
園崎壮亮の後ろを数メートルの距離をとり、 
歩調を合わせるようにつかず離れずに歩いて行く女性に修平は目をとめた。 

「多分、この女が…」 
調査員の勘というやつか、
修平はこの女にもピントを合わせてカメラに収めた。

修平の狙い通り一組の男女は距離をおいて同じ方向に歩き、 
やがてラブホテル街のひとつのホテルの前で男が立ち止まり、 
女が追いつくと女の腰を抱きながら
二人でホテルにはいっていった。 
この光景もバッチリとカメラに収めた。 

『ラッキーだった…あのまま別々にホテルに消えたら証拠写真としてはかなり希薄になってしまうところだった…』 

そうこうするうちに連絡が取れた菜々が車で駆け付けた。 

「入ってからどれぐらい?」 

「20分ってところですね」 

じゃあ、出てくるまでにまだまだ時間があるわねと言って 
菜々はホテルの出入り口から死角になるかならないかというギリギリのところに路上駐車させた。
 
「今のうちに食べておきなさい」 
菜々は後ろのシートに手を伸ばしてコンビニの袋を手にすると助手席の修平に手渡した。 

「あんぱんと牛乳ねえ・・・・」 

テレビの刑事ドラマでもあるまいにと悪態をつくと 
「嫌なら食べなくてもいいのよ」と菜々はコンビニ袋を取り上げようとした。 

「嫌じゃないですよ。ありがたくいただきます」 

菜々の手を振り払いコンビニ袋をしっかりと抱きかかえた。 

「あいつらは飯も食わずにズッコンバッコンしてるんですかねえ」
あんぱんを頬張りながら修平はホテルを睨み付けた。 

「ルームサービスでも頼んでるんじゃないかしら。 
レストランで外食してるところを誰かに見られても具合が悪いでしょうし、
ルームサービスが一番賢いと思うわ」 

そんなやり取りをしてる時でもラブホテルに入っていくカップルが後を絶たない。
 
「まさかこんな娘がという清純そうな女性から
まだ発情してるのかいというおばさんまで…」 

「羨ましいの?」 

「そりゃあ羨ましいですよ。
いつもいつもこうやってラブホテル前に陣取ってますけど 
個人的には未だにあのドアから中に入った事がないんですから」 

「修平ちゃん、もしかしてチェリー?」 

「さすがに20代後半ですからね、
童貞じゃありませんよ。
ただ、筆おろしはプロにお願いしましたが…」
 
最近、この仕事が向いてないのではと悩んでいると修平ポツリと漏らした。 
特にターゲットが自分の好みの女性ほど
ホテルの一室で痴態を繰り広げていると想像するだけで
ムラムラとした変な気持ちになるのだと告白した。

「今回のターゲットのお相手の女性はタイプ?」 

「モロにタイプですよ…
おかげで今、ジュニアはパンツの中で爆発しそうです」 

「まだまだ若い甘ちゃんね… 
想像して勃起してたら仕事にならないでしょう? 
抜いてあげるからしっかり仕事をして頂戴」 

40過ぎのおばちゃんだけど
お口の技法は若い子に負けないわよ。 
そう言って菜々は修平の股間に顔を近づけた。

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新作です。
構想はずいぶん前からあったのですが
イマイチイマジネーションがわかなかったので
お蔵入りするところを頑張って書いてみようかなと…
途中で挫折するかもですが
お付き合いよろしくお願いします
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Date:2018/11/19
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Thema:18禁・官能小説
Janre:アダルト

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